チケット店舗で在庫情報のリアルタイムモニター配信でストレスない 接客を実現。
わずか2名で全店舗分を運用する省人化も達成。
ロングランプランニング株式会社は、エンタテインメント業界での総合商社として、芸術団体の支援やチケット販売、広告、印刷サービスを提供しています。多様なエンタメ情報を提供し、芸術団体と観客、企業を結びつける役割を果たしています。プロモーション活動では、エンタテインメントをより身近にし、顧客との接点を増やす戦略を中心に展開しています。
ニューヨーク発「TKTS」の文化を日本に。
観劇体験をもっと身近に
アメリカ・ニューヨークの「TKTS」は、1973年にタイムズスクエアにオープンし、繁忙期にはオープン前から行列ができ、1日で7,000枚以上のチケットが売れることもあるほど、ブロードウェイ観劇のインフラとして定着しています。
ロングランプランニング株式会社は、この「TKTS」の文化を日本にも根付かせることで、観劇へのハードルを下げ、観客と公演との新しい出会いを創出したいと考えています。 「エンタテインメントを、もっと身近なものに。」という企業理念に基づき幅広いジャンルのチケットを販売。日本ならではの歌舞伎や能といった伝統芸能、大相撲や野球などのスポーツチケットも取り扱っています。
安定運用とスムーズな更新を求めたシステム選定の軌跡
システム導入の背景と経緯
TKTSでは開演直前の舞台・ミュージカルや、コンサート、スポーツなどのチケットを公式の割引価格で販売しています。
公演やイベントの開催状況、さらにチケットの販売状況は常に変動するため、最新情報を迅速に配信できるデジタルサイネージの導入を決定しました。
また、SNS（X、Instagram、Facebook）でもリアルタイムで情報を発信し、多くの人々が最新のチケット情報にアクセスできる環境を提供しています。
どのようなポイントを考慮してシステムを選定したか
以前、他社のサービスを利用していましたが、動画がフリーズするなどのトラブルが頻発していました。そこで、今回は安定した放映と、各拠点ごとに個別の番組が制作・配信できる点を重視して、株式会社アルネッツのサービスを選びました。
現在、9店舗分の番組を本社の2名で制作・運用しています。ドラッグ＆ドロップで簡単に番組が作成できるため、日々の運用もスムーズで、負担が大幅に軽減されています。
当社製品の利用用途
TKTSは都内（新宿・渋谷・浅草・銀座）に7店舗、大阪（難波・梅田）に2店舗、福岡天神に1店舗と、いずれも人通りの多い地域に出店しています。
店頭・店内に設置されたデジタルサイネージを通じて、リアルタイムのチケット情報を提供することで、道行く方々にも「こんな演劇があるんだ」「ここでチケットが買えるんだ」と気付いてもらい、演劇やエンタメとの出会いの場を創出することを目指しています。
日本の人々にとってエンタテインメントを身近なものになるよう、デジタルサイネージがその実現に大きく貢献しています。
導入後の効果や利点
デジタルサイネージの視覚的な効果により、外国人のお客様にもエンタテインメント情報を直感的に伝えられ、購買意欲を高めています。
例えば東急歌舞伎町タワー店にて大相撲の広告を放映すると、「ここでチケットが買えるんですか？」というお問合せが増加します。近隣ホテルに宿泊している訪日観光客の方々が来店し、デジタルサイネージのラインナップメニューをみながら「どのチケットを買おうかな」と店舗スタッフに相談してくださることもあります。
ふとお時間が空いてしまった時でも「TKTSに行けばなにか楽しいことが見つかるかも」という気持ちでご来店いただき、店舗のラインナップメニューをチェックしていただきたいです。
導入過程での課題と解決策
運用面では、独自の課題がいくつかありました。取り扱うチケットは公演期間や開催期間に合わせて販売を行うため、商品ラインナップは毎日異なり、日常的に番組の修正が必要となります。
キャストサインにはコンテンツごとに放映期間を設定する機能がないため、手動での更新が求められています。このため、マンパワーに依存しており、過去には店舗で公演終了後のチケット広告が誤って放映され続けていたこともありました。
■解決に向けての取り組み
完全に解消はされていませんが、現在は2名体制でダブルチェックを行い、管理体制を強化しています。これにより、販売開始日だけでなく、販売終了日も含めた情報管理を徹底しています。
今後の期待やメッセージ
各コンテンツの放映期日を管理できる機能があれば助かります。
現在使用している株式会社アルネッツのSTB（セットトップボックス）は、不具合が少なく安定しており、助かっています。以前使用していたSTBでは、週に1回ほど放映が停止するトラブルが発生し、対応が必要でした。容量の大きい動画が放映しようとするとフリーズしてしまい、新たな動画を配信しようとするときは不安を感じつつ設定したり、時には放映を見送るときもありました。今ではその心配もなくなり大変満足しています。